【らき☆すた】もってけ!セーラーふくを耳コピしてみた

の作品を改めて公開ですw 以前公開していたのは2007年のことなんですね…。。14年前か…(^^;。

 


www.youtube.com

 

 

ここでは、当時某投稿サイトに記載していた「フリーソフトでミックス奮闘記(備忘録)」の記事が手元に残してあったので、ほぼそのまま再掲しちゃおうかとw。古い情報かと思いますが、当時のままというのがまた味があってよいのでは?と思ってたりしますw

以下ほぼ当時のままの記事です(すでにリンク切れになっているものもありますね…)。

 

フリーソフトでミックス奮闘記(備忘録)」

とか書いてみる。今回は「もってけ~」編。こういう設定って絶対忘れそうですし(^^;。それにしても、音の綺麗な潰し方、誰か教えてください(笑。

 

■レコーディング

まずは以下のフリーソフトで各パートを個別にレコーディング。ボリュームは、すべてのパートを演奏させたときに、ピークメータがクリップしない程度にDTM音源側の音量を上げて調整。

高速リアルタイム スペクトラムアナライザーWaveSpectra
このソフトの[設定ボタン]->[再生/録音]タブで、以下のような設定をしてみました。

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ドライバ: DirectSound
EXTENSIBLEを使う: チェックオン
録音デバイス: SigmaTel C-Major Audio
フォーマット: 96000 s/s 24bit Stereo
録音モード: ファイルへ同時書込みする
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DTM音源の搭載エフェクター数の限界等により、おおまかに以下のトラックに分けて録っています。コレだけの録音するだけで4分x8回=32分以上かかるわけですね…とほほ。ちなみにトラックごとに同期取るのが面倒だったので、全パート最初に基準となる音を入れてすべてのトラックを最初から録ってました(笑。

(1)ドラムパート、(2)ベースパート、(3)サックス、(4)最終部の追加ギター、(5)ボーカル、(6)コーラス、(7)その他楽器、(8)その他楽器(Off Vocal版)

 

■ミックス

今回は初めてReaperというDAWフリーソフトを使ってみました。Ver.1.0からはシェアウェアになっていますので、Ver.0.999というフリーバージョンを使用(笑。日本語化パッチや解説書もあるので、作者様に感謝ですね。

Reaperサイト

フリーソフトでDTM(Reaper Ver.0.999 & 日本語化パッチ)

フリーソフトでDTM REAPER 初心者用解説

というわけで、使い方がわからないのでまずは説明書を熟読(笑。続いて初期設定を行い、トラックを追加して各トラックにレコーディングファイルを配置。BPMを150に指定して各トラック毎に波形をスライドさせて同期を取っていきます。今回は各パートにEQ、コンプをかけています。今回使用したフリーのVSTエフェクトは…

Electri-Q posihfopit edition

ModernChannel

BuzMaxi 3

GranComp3

上記サイトからファイルをダウンロードして、任意のVSTエフェクト用フォルダをつくり、その中にコピー(もしくはインストール)します(Reaper側で自動的にVSTエフェクトを検索してくれるようです)。Reaper画面にある各トラックの左側の[fx]ボタンを押すと、VSTエフェクトを指定できます。[追加]ボタンを押し、VSTエフェクトを選択します。また、左側のリストをドラッグ&ドロップすると、VSTエフェクトをかける順番も変更できます。各トラックごとに以下の設定をしました。

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★ベーストラック(SOUND DESIGNER 2007.4 P50を参照)
(1) Electri-Q
プリセット: Slap Bass

(2) ModernChannel
プリセット: Default
Threshold: 10 (-10dB)
Ratio: 8 (8:1)
Attack: 60 (60ms)
Release: 601 (600ms)
Output: 15 (+10dB~)
Analog: ON
Limiter: ON

(3) BuzMaxi3
プリセット: Aggressive set
OUT CEILING: -0.5

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★ドラムトラック(SOUND DESIGNER 2007.4 P50を参照)
(1) Electri-Q
80.376Hz 2.0dB 1.0 Peak Type I
201.58Hz -3.0dB 1.0 Peak Type I
4025.2Hz 4.0dB 1.0 Peak Type I
Analogモード

(2) ModernChannel
プリセット: Default
Analog: ON
Limiter: ON

(3) BuzMaxi3
プリセット: Aggressive set
OUT CEILING: -0.5

※すでにMIDI出力時に、エクスクルーシブデータでKick音色以外は70Hz HPF(ハイパスフィルタ)適用済み。(DTM MAGAZINE 2007.3 P78参照)

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★サックストラック
(1) Electri-Q
プリセット: Flute

(2) Electri-Q (DTM MAGAZINE 2007.3 P78参照)
37.799Hz 0.1dB 1.0 Bessel HP(24dB/Oct)
Analogモード

(3) ModernChannel
プリセット: Default
Analog ON
Limiter: ON

(3) BuzMaxi3
プリセット: Aggressive set
OUT CEILING: -0.5

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★最終部の追加ギター
(1) Electri-Q
プリセット: Lead Guitar

(2) Electri-Q (DTM MAGAZINE 2007.3 P78参照)
37.799Hz 0.1dB 1.0 Bessel HP(24dB/Oct)
Analogモード

(3) ModernChannel
プリセット: Default
Analog ON
Limiter: ON

(4) BuzMaxi3
プリセット: Aggressive set
OUT CEILING: -0.5

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★ボーカル&コーラス
(1) Electri-Q
プリセット: Female Vocal

(2) Electri-Q (DTM MAGAZINE 2007.3 P78参照)
37.799Hz 0.1dB 1.0 Bessel HP(24dB/Oct)
Analogモード

(3) ModernChannel
プリセット: Default
Analog ON
Limiter: ON

(4) BuzMaxi3
プリセット: Aggressive set
OUT CEILING: -0.5

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★その他楽器&その他楽器(Off Vocal版)
(1) Electri-Q
プリセット: 3-Band

(2) Electri-Q (DTM MAGAZINE 2007.3 P78参照)
37.799Hz 0.1dB 1.0 Bessel HP(24dB/Oct)
Analogモード

(3) ModernChannel
プリセット: Default
Analog ON
Limiter: ON

(4) BuzMaxi3
プリセット: Aggressive set
OUT CEILING: -0.5

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★マスタートラック
Volumeのエンベロープを一部矩形派にしました。それ以外は 0dB平行線で。また、マスターボリュームフェーダを少し下げて設定。
Master Volume: -1.97dB

この状態で一度ファイルへレンダリングします。
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サンプルレート: 96000 HZ Stereo
再サンプルモード: Higher Quality (Cubic w/ Big Antialias - SLOW)
マスターミックスをレンダリング: ON
出力ファイル形式: WAV file output
WAVビット深度: 24 bit
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出力結果は以下のとおり。

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motteke_full.wav peak +7.1 dB
motteke_inst.wav peak +5.8 dB
motteke_banso.wav peak +5.8 dB
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とりあえず各トラックにリミッターを挟んでみたのですが、ミックスするとピーク値は大幅に増大し、音が潰れてしまっているようで…あまり意味が無かったのかもしれません。とはいえ、リミッターを通すだけでも音が太くなっているような気もしますし、もうちょっと各トラックで音を圧縮してもいいのかもしれません。それともマスターボリュームをもっと下げるか…でもそれじゃぁ音圧アップにはならないし…うーんよくわかりません(^^;。

 

■マスタリング

Reaperで2段目の新規プロジェクトを作成。各トラックに以下のVSTエフェクトを適用。さらに最初と最後のフェードイン、フェードアウトを指定。

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(1) GranComp3
プリセット: Master Basic

(2) Electri-Q (MASTERING 音楽之友社 発行 P76-77参照)
126.00 Hz 1.0dB 1.0 Peak Type I
573.00Hz -5.5dB 0.5 Peak Type I
3385.0Hz 0.5dB 1.0 Peak Type I
Analogモード

(3) Electri-Q (MASTERING 音楽之友社 発行 P40-41参照)
7974.7Hz 1.0dB 2.6 CulteQ HighShelf
Analogモード
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※(2)はプロの鶴巻氏が探し当てたEQ設定なのですが、音全体がしまった感じになり、なかなかいい感じです。また、(3)は低音域と中音域を低減すると、あまりに乾いた、整いすぎた音になってしまいまして、今回はごちゃっとした雰囲気を残したかったので、コンプでハイ落ちした高音域だけ上げるだけにとどめました。この状態で一度ファイルへレンダリングします。
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サンプルレート: 96000 HZ Stereo
再サンプルモード: Higher Quality (Cubic w/ Big Antialias - SLOW)
マスターミックスをレンダリング: ON
出力ファイル形式: WAV file output
WAVビット深度: 24 bit
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出力結果は以下のとおり。

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motteke_full2.wav peak +2.7 dB
motteke_inst2.wav peak +2.4 dB
motteke_banso2.wav peak +2.4 dB
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■リサンプリング

つづいてr8brainというフリーソフトで44.1KHz/16bitにリサンプリング。

r8brain

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Resample to r8: 44100
Output bit depth: 16bit
Quality: Very High
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■クリックノイズ削除

(MASTERING 音楽之友社 発行 P77-78参照)

最後に、処理中に混入したデジタルノイズ(クリックノイズ:プチプチとした音)を除去します。フリーソフトAudacityにも付いているのですが、とりあえず簡単な以下のフリーソフトを使用しました。

PuchiErase

感度をHIGHにしてノイズを除去。フリーソフトのヴォーカルゲッターで差分を聴いてみると、プチプチノイズがどれだけあるのかが確認できます。

Vocal Getter Ver1.05

これでMP3変換して完成~♪

本来でしたら、さらに別のコンプを通して音質を変えて音を太くしたり、EQ操作を行って音作りするようなのですが、今回はこのあたりで妥協しました。音がなかなか太くならず、また一部音に歪みが生じているのですが、私の今のレベルではこれが限界のようです(^^;。この1~2週間、ずっと試行錯誤を続けていたんですけどねぇ…。いやはや、音の世界は奥が深いです。