【アイドルマスターシンデレラガールズ】M@GIC☆を耳コピしてみた
のがやっと完成です…ふぅ。今回はいつもの2~3倍くらいの手間がかかっている気がします。制作中のライブ配信回数が100回以上でしたので、1日1回として100日はかけている感じですものね。試しに合計配信時間も計算してみたら…265時間以上も作業してました。この中には寝落ち配信分もあるのですが、配信時間以外にも実は結構こっそりと打ち込みをしていますので、さらに多くの時間をかけていると思われます(笑。
今回苦労した点は、やはり音色の作りこみと、各楽器の音量バランスのオートメーションですね…。特に、澄んだフルート音色の作りこみは大変でしたね。もともとのMOTIF-RACK XSの音色は、ビブラートの入ったものでした。これはこれで美しい音色なのですが、今回の楽曲で使用されているものに組み合わせると、癖が強すぎてしまうのでした。そこで、別のフルート音色のエレメントをコピーして組み合わせたものを、さらにパラメータ調整してなんとか今回用の自然な音色に仕上がりました。SE音やマリンバ、クロック音などもちょっと凝ってみました。また、空気感を生み出すのに、風の音色をかなり使いまくってます。今回の曲は、以外にもチューブラーベルが曲の土台をしっかりと支えてくれているんだなぁ、というのが改めてわかりましたね。チューブラーベルが入ると、ペラペラな曲だったのがしっくりとくるんですよ、これが(笑。ソロギターの聴かせる部分は、毎回音色調整とエフェクト、ベロシティなどで頑張って調整してるんですが、なかなか厚みが出せていないんですよね…難しいです。スチールギターのアタック感の強い掻き鳴らしの雰囲気は出せるようになったかなぁ、と思っています。今回はドラム以外の楽器でゴージャスな作りですので、ドラムのクラッシュシンバル系は、作りこみがいまいちかも。まぁうっすらと入っていれば十分な感じですけどね。ブラスセクションの音量バランスも大変でした。ある程度強調しつつ、でも主張しすぎずに曲中になじませるのは難しいですね。ベースの音量バランスも難しい…マスタリングでなぜか低音が持ち上がるんですよね…。イントロのストリングスは、ダイナミクスのある生々しさの表現が難しいところです。2種類の音色を使い、ボリュームオートメーションで表現しています。マスタリングには、今月リリースしたばかりのOzone 9「マスター・アシスタント」を使用。原曲をリファレンスに読み込ませ、ヴィンテージEQ&リミッターも軽く通して簡単に済ませました(笑。やはりこれからはAIの時代っすよ(笑。耳コピもいずれは、AIでできちゃうとか、つまらない世の中になるのかも…ですね(^^;。
映像の画質向上のため、さらに解像度を大きくして1080p60フレームで制作してみました。あまり効果はないかもしれませんが…。また、今回ご要望があったため、使用パートと、使用プラグインリストを作成してみました。後述しますので、興味のある方はご覧ください。参考になるかはわかりませんが…。
【アイドルマスターシンデレラガールズ】M@GIC☆を耳コピしてみた-Off Vocal版
使用パート、使用プラグインリスト(MIDI:51トラック、オーディオ:56トラック)
※パート名の( )内は音色加工のベースとなるMOTIF-RACK XS音色名、パート名の下の番号は各プラグインのインサート順を示しています。
■Bass (Prec Flat Wound)
01. Waves RBass
02. UAD Neve 1073
03. UAD Teletronix LA-2A Silver
04. Waves Bass Rider
05. UAD UA 1176LN Rev E
06. UAD Neve 1073
07. UAD Little Labs VOG
08. UAD Precision K-Stereo
09. Waves REQ 6
■IceBell (Ice Bells)
01. UAD Neve 1073
02. UAD SSL E Channel Strip
03. Waves REQ 6
■Piano ×2 (Old Blues)
01. UAD Neve1073
02. UAD API Vision Channel Strip
03. UAD Neve 88RS
04. UAD Pultec EQP-1A
05. Waves REQ 6
■Piano2 (Old Blues)
01. Waves S1 Imager
02. UAD UA 1176AE
03. UAD Neve 1073
04. UAD SSL E Channel Strip
05. Waves REQ 6
■E.Piano (Hybrid EP)
01. UAD UA 1176LN Rev E
02. UAD Neve 1073
03. UAD Neve 88RS
04. Waves REQ 6
■Strings (Medium Hall)、■Strings2 (Medium Hall+alpha)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Fairchild 670
03. UAD Neve 1073
04. UAD Galaxy Tape Echo
05. UAD SSL E Channel Strip
06. UAD Manley Massive Passive
07. UAD EMT 140
08. Waves REQ 6
09. Waves S1 Imager
10. Waves S1 Imager
11. UAD Precision K-Stereo
12. UAD EMT 140(m)
■Strings High (Medium Hall)、■Strings2 High (Medium Hall+alpha)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Fairchild 670
03. UAD Neve 1073
04. UAD Galaxy Tape Echo
05. UAD SSL E Channel Strip
06. UAD Manley Massive Passive
07. UAD EMT 140
08. Waves REQ 6
09. Waves S1 Imager
■Strings Low (Medium Hall)、■Strings2 Low (Medium Hall+alpha)
01. Strings2
02. Strings High
03. Strings Low
■Twinkle (Twinkle)
01. UAD Neve 1073
02. UAD SSL E Channel Strip
03. Waves REQ 6
■TubularBell (Tubular Bell)
01. UAD Neve 1073
02. Waves REQ 6
■DistGtr ×2 (Crunched Up 376)
01. UAD Neve 1073
02. UAD SSL E Channel Strip
03. UAD SSL G VBus Compressor
04. UAD API 550A
05. UAD Precision De-Esser
06. Waves Q10
07. Waves REQ 6
■Trumpet (Bright Trumpet AF1)、■Trumpet2 (Bright Trumpet AF1)、
■Sax (Alto Vib Legato)、
■Trombone (Bright Trombone AF1)、
■BrassSection (Sforzando AF1 & 2)
01. UAD Fairchild 670
02. UAD Neve 1073
03. UAD EMT 140
04. UAD SSL E Channel Strip
05. UAD SPL Transient Designer
06. UAD Precision K-Stereo
07. Waves REQ 6
■OrchBrass (Orchestra Brass)
01. UAD Fairchild 670
02. UAD Neve 1073
03. UAD EMT 140
04. UAD SSL E Channel Strip
05. Waves REQ 6
■Harp (Beauty Harp)
01. UAD Neve 1073
02. Waves REQ 6
■SteelGtr Right (Mega Steel)
01. UAD Neve 1073
02. UAD SSL E Channel Strip
03. UAD SSL G Bus Compressor
04. UAD API 550A
05. UAD Precision De-Esser
06. UAD Precision Limiter
07. UAD SPL Transient Designer
08. Waves REQ 6
■CleanGtr Left ×2 (Crunched Up 376)
01. UAD Neve 1073
02. UAD SSL E Channel Strip
03. UAD SSL G Bus Compressor
04. UAD API 550A
05. UAD Harrison 32C
06. UAD Pultec EQP-1A
07. Waves Q10
■Flute High (Ney)、■Flute Low (Ney)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Fairchild 670
03. UAD Neve 1073
04. UAD SSL E Channel Strip
05. UAD Manley Massive Passive
06. UAD EMT 140
07. Waves REQ 6
■Pizzicato (Medium Hall)
01. UAD Fairchild 670
02. UAD Neve 1073
03. UAD SSL E Channel Strip
04. UAD Manley Massive Passive
05. UAD EMT 140
06. Waves REQ 6
■Xylophone (Xylophone)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD API 2500
04. UAD Neve 33609
05. UAD SPL Transient Designer
06. UAD Precision K-Stereo
07. Waves REQ 6
■Marimba (Marimba)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD API 2500
04. UAD Neve 33609
05. UAD SPL Transient Designer
06. UAD Precision K-Stereo
07. Waves REQ 6
■Pizza (Pizza No.1)
01. UAD Teletronix LA-2A Silver
02. UAD Neve 1073
03. UAD SSL E Channel Strip
04. UAD API 550A
05. UAD EMT 140
06. UAD Ampex ATR-102
07. Waves REQ 6
■Wind ×7 (Wind Blows)
01. UAD Studer A800
02. UAD Neve 1073
03. UAD SSL E Channel Strip
■SE ×3 (Hyper Trance)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Teletronix LA-2A Silver
03. UAD Neve 1073
04. UAD SSL E Channel Strip
05. UAD Ampex ATR-102
06. UAD Cooper Time Cube
■Lazer (Lazerzz)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Teletronix LA-2A Silver
03. UAD Neve 1073
04. UAD SSL E Channel Strip
05. UAD Ampex ATR-102
■NoiseFX (Noise FX)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD API 2500
04. UAD SPL Transient Designer
05. Waves REQ 6
■SE3 (Space Walking)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Teletronix LA-2A Silver
03. UAD Neve 1073
04. UAD SSL E Channel Strip
05. UAD Ampex ATR-102
■WakaWakaNoize (Waka Waka Noize)
01. UAD Ocean Way Studios
02. UAD Teletronix LA-2A Silver
03. UAD Neve 1073
04. UAD SSL E Channel Strip
05. UAD Ampex ATR-102
--- Drum ---
■Kick (Dry Standard Kit)
01. UAD UA 1176LN Rev E
02. UAD API 550A
03. UAD Neve 1073
04. UAD Studer A800
05. UAD Manley Massive Passive
06. UAD API Vision Channel Strip
07. UAD Neve 88RS
08. Waves REQ 6
■Snare (Dry Standard Kit)
01. UAD Precision K-Stereo
02. UAD UA 1176AE
03. UAD SSL E Channel Strip
04. UAD Neve 1073
05. UAD Pultec EQP-1A
06. UAD SSL G Bus Compressor
07. UAD SPL Transient Designer
08. UAD EMT 140
09. UAD bx_refinement
10. Waves IR1 full
11. Waves REQ 6
■Tam (Dry Standard Kit)
01. UAD Studer A800
02. UAD Precision K-Stereo
■CrashCym (Dry Standard Kit)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD UA 1176LN Rev E
04. UAD SPL Transient Designer
05. UAD SSL G Bus Compressor
06. UAD Precision K-Stereo
■HiHat (Dry Standard Kit)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD UA 1176LN Rev E
04. UAD SSL G Bus Compressor
05. UAD SPL Transient Designer
06. UAD Precision K-Stereo
07. Waves REQ 6
■Clock (Hands Kit)
01. UAD Neve 1073
02. UAD API 550A
03. UAD SPL Transient Designer
04. UAD Ocean Way Studios
■WindChime
01. UAD Neve 1073
02. UAD EMT 140
■Tambarine (Dry Standard Kit)
01. UAD Neve 1073
02. UAD EMT 140
03. UAD Studer A800
04. UAD API 2500
05. UAD SPL Transient Designer
06. UAD Precision K-Stereo
07. Waves REQ 6
■Timpani (Timpani + Cymbal)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD SPL Transient Designer
04. UAD Precision K-Stereo
05. Waves REQ 6
■ReverseCym (Reverse Cymbal)
01. UAD Neve 1073
02. UAD Studer A800
03. UAD bx_refinement
04. UAD Vertigo VSM-3
05. Waves REQ 6
06. UAD EMT 140
【ハナヤマタ】花ハ踊レヤいろはにほを耳コピしてみた
って、こちらに記載するのをすっかり忘れてましたが、待望のフルコーラス版は7月に完成してました(笑。本当は修正したかった部分があるものの、妥協して公開した経緯がありました。今となっては、そんな気になる点も忘れてますね…。聞いている側では気にならない些細な点でも、制作者はクオリティにこだわってしまって、なかなか完成しないという、よくあるパターンです(笑。
超巨大!? 49インチ5Kスーパーウルトラワイドディスプレイの導入は大変だった…(その2)
前の記事に引き続き、導入時の備忘録の続き。
使い勝手はどう?
肝心の使い勝手ですが、とにかく画面が広いっていいですね。液晶の種類による映り方の違いにこだわる方は、発色とかの不満とかあるのかもしれませんが、私は十分満足ですね。基本的にブルーライトカット設定で、輝度とコントラストは最低にするとちょうどよい感じです。夜になると、これでも眩しいくらい。デスクトップの背景を夜景にすると、目に優しい感じです。
画面左右の見え方ですが、かなり大きく湾曲した構造のためか、見る角度が自然で、見えにくいという感じはしませんね。むしろ、左右を見るために首を振らないと見えないくらい左右に広いので大変、という贅沢な悩みが(笑。非光沢仕様なので、映り込みもほぼなくて見やすいと思います。
音については、私が普段使っているモニターヘッドフォンYAMAHA HPH-MT220 に比べると、こもった音で正直音質はよくないです。が、湾曲しているモニターの周りから音が包まれているかのような迫力は感じられるかな、と思います。映画を見るとか良いのかもしれませんね。音に包まれる、という不思議な感じは、モニターヘッドフォンばかり使っている私にとっては新鮮でした。
リモコンがついているのもグッドです。画面右下にあるボタンでのメニューの行き来の操作はかなりきついので、リモコンにある上下左右キーの配置が、直感的で便利に使えています。もうちょっとメニュー操作の反応が良ければよいかなぁと思います。
広い画面の使い方はどうする?
マウス操作は、画面の端から端まで移動するのに、何度もマウスを動かす、という感じなので、移動速度の調整をしていくとよさそうですね。ある程度慣れると、あまり距離感は気にならなくなりますが、よく使う操作は、作業領域の近くで済ませられるように最適化していきたいですね。
まだ、画面をどのように分割したら便利に使いこなせるのか、アイディアが浮かんでこないのですが、使っていきながら、作業領域(おそらく中央付近?)や確認領域(両端)など、自然と効率よく使えるように分かれていくんだろうなぁ、と思っています。
DTMとしての使い方としては、まず以前のディスプレイに比べて高さ(縦)が少々長くなり、表示トラック数が増えたのはうれしいことです。Cubaseではトラックの下にMIDIエディタ画面を開く仕様なので、これは何気にちょっとうれしいところ。ボリュームオートメーション操作も、画面を下に広げて作業していたので、縦表示が広がると、細かな調整など閲覧性が向上しました。私の場合は、数十トラック使用するため、スクロールも多く、できればもうちょっと縦表示も欲しくなります。同じモニタを縦に並べたいくらい(笑。もちろん、大きく変わったのは横表示。あまりに広すぎてどう使ったらよいか戸惑うくらい。以前のモニタでは裏に隠していたMOTIF-RACK XS VSTエディタ画面は、常に参照できるよう、一番右の領域に配置。MIX Console画面も贅沢に右半分に配置して、全オーディオトラックをモニターできます。これはすごい(笑。残りの領域で作業しても、まだ広い感じなので、結構使い余してます(笑。まだまだ広い画面の使い方に慣れてない、という感じです。
問題はノートPCでの5Kスーパーウルトラワイド表示!
さて、ここからも大変です。何しろあまり情報がないものですから。今まではノートPCからのHDMI出力をフルHDディスプレイ接続していました。でも、どうやら調べていると、HDMIにもいろいろなバージョンがあり、バージョン2.0で4Kに対応、ということらしい。あれ、5Kは表示できないの?
とりあえず、ノートPCのHDMI出力を、5Kスーパーウルトラワイドディスプレイに接続してみました。すると、3840x1080で接続ができました。うーむちょっと文字がでかい。これ以上の解像度は選択できませんでした…うーむ困った。そこで閃きました!そういえば、このディスプレイにはKVMスイッチ(PC切替機)機能があるのでした。つまり、画面を左右に分割して、それぞれ別のモニターとして入力できるというものです。
そこで、ノートPCからもう一系統のディスプレイ出力できるアダプタを探しまくりました。すると、USB3.0タイプで接続し、データを圧縮して高解像度モニタに出力できるチップを開発している、Wavlinkという会社の製品が目に留まりました。「5K/デュアル4Kドッキングテーション」(WL-UG69PD1、WL-UG69PD2)というもので、1万5千円~2万5千円くらいするのですが、USB3.0の接続で、4Kケーブル2本(さらにこれを束ねて5Kにも対応)接続できるということなのですが、この製品での5Kというのは、DisplayPortが2個付いている5Kモニタでのみ対応、ということのようです。今回の「Philips(フィリップス) 48.8型 湾曲型 HDR400対応 スーパーウルトラワイド液晶ディスプレイ 499P9H1/ 11」には、DisplayPortは1つしかついていません。この製品だけで5K接続は不可能そうです。でも、ノートPC側から、2560x1440@60HzのHDMI出力を2本用意できれば、KVMスイッチ機能で2台のモニターをくっつけた感じで5Kスーパーウルトラワイド(5120x1440)表示ができるはずです。
さらに製品を調べてみると、バスパワー接続で廉価なUSB3.0アダプターを見つけました。同じくWavlink製「USB3.0 to 4K HDMI Adapter」(WL-UG5501H)です。これなら5000円程度で買えます。安い!しかも電源が不要というのが手軽でよいです。早速この商品とHDMIハイスピード対応ケーブルを購入。まずはノートPCにもともとついているHDMI出力を5Kディスプレイの片方のHDMI入力に接続。続いて、ノートPCのUSB3.0端子にHDMIアダプターを接続し、このHDMI出力を、5Kディスプレイのもう片方のHDMI入力に接続。
さて、KVMスイッチ機能で接続してみたところ…成功しました!
ドライバは、Wavlink社から最新版をダウンロードし、説明に従ってインストールしました。ノートPCはWindows8.1でも問題ありませんでした。それぞれのモニタはWindowsのディスプレイ設定で2560x1440で設定、リフレッシュレートは75Hzまで選択できました。ちょうど5Kスーパーウルトラワイドディスプレイが半分に分割されて、2台分としてそれぞれ認識しています。5Kディスプレイの画面中央部分の切れ目も全然わからず、一つながりのディスプレイとしかわからないほど。画面中央部でウインドウの高速移動や高速スクロールをすると、切れ目のところで描画の乱れがわかる程度で、マウスカーソルの移動程度では、全然わかりません。
ただし、USB3.0経由のHDMIアダプターでは、音声出力ができませんでした。(正確には、サウンド設定の音声レベルメーターは振れていましたが、モニターには音が出ませんでした。)いろいろ設定を見直せばいいのかもしれませんが、通常のHDMI出力側でディスプレイからの音声出力は問題なく出ていましたので、今回はまぁよしとしました。ノートPC側では、HDMI出力端子とUSB3.0端子を両方使用する形となりますが、ノートPCで比較的簡単に5K拡張ディスプレイに表示ができて、大満足です。
49インチ5Kスーパーウルトラワイドディスプレイで、こんな使い方をする人って少ないのかもしれませんが、参考になれば幸いです。
超巨大!? 49インチ5Kスーパーウルトラワイドディスプレイの導入は大変だった…(その1)
というわけで、5Kディスプレイに関する情報が少なく、最近のディスプレイ動向も知らない私は、いろいろと調べて苦労してしまったので、その備忘録でも。それにしても、「スーパーウルトラワイド」という、単になんかすごそうな横文字をくっつけただけのネーミング、そんな単純なダサい名前でいいんですかね(笑。
ディスプレイ、買い替えようかな
最近まで、24インチのフルHD(1920x1080)ディスプレイを、ガススプリング式のモニターアームに取り付けて、比較的不満もなくDTM作業環境として使っていたんです。そのモニターは仕事用にも使っていて、ノートパソコンの拡張ディスプレイとして接続。CPU切替機によりキーボード操作で簡単にモニターの画面を切り替えられて、まぁ便利だったわけです。そのディスプレイは2008年頃に発売されていたものですので、もう10年以上経っていたんですね。で、ノートパソコンでの作業では、拡張ディスプレイを付けてもまだ画面が狭い!やりにくい!と感じたので、いっそのことディスプレイを買い替えようかなと思ったわけです。増税直前ですしね。
ディスプレイの大きさ、どうする?
前回買ったディスプレイはおそらく3万円以内に収まるもの。当時は、ディスプレイにそんなにお金かけてもなぁ、って思っていたんですね。でも、今回はせっかくだし、少々お金かけてでも良いものがいいよなぁ、そんなに頻繁に買い替えるものでもないし、と考えて、低価格で人気もありそうな「MSI 34型ワイド液晶ディスプレイOPTIX MAG341CQ」を注文したんです。6万円程度ならまぁ、いっかという感じでした。ディスプレイアームに設置したかったので、VESAマウントアダプターも同時注文(このディスプレイをモニターアームに取り付ける際にはこれが必要)。しかし残念ながら、お店からは、入荷まで1か月以上かかるという連絡が…。品薄品らしいですね。
というわけで、他のディスプレイを購入することにしました。いっそのことでっかいディスプレイにしちゃえ、とどんどん気が大きくなり、現在の注文をキャンセルして「Philips(フィリップス) 48.8型 湾曲型 HDR400対応 スーパーウルトラワイド液晶ディスプレイ 499P9H1/ 11」を購入することにしました。14万くらいですかね…。ジョーシンさんで注文しました。13万8,000円でした。まぁ、ポイントなどが付くので、実質は11万5千円くらいでしょうか。4Kテレビでも、もっと安く買えるでしょうし、パソコンのディスプレイにこんなにお金かけるのも…とかなり躊躇しましたけどね…。まぁ、しばらくは買い換えないでしょうから、快適に使えるのであれば、毎日使い倒していけばいいかなと。
ディスプレイの大きさには注意?
さて、費用面では自分を納得させましたが、問題はこれから。まずはディスプレイの大きさ。Youtubeでレビュー動画とかを見まくりましたが、大きさには要注意ですね。横幅1.2mあります…でかっ! とりあえず、机の上でメジャーを広げて、どのようにディスプレイを配置するかを検討。私の机の上には、液晶モニター台として使える2段式のガラス台を設置しており、そこにUAD-2と、13インチラックタイプのMOTIF-RACK XSを収納して(これがぴったり入って、ガラス製なのでおしゃれなんですよ)いるので、ディスプレイが干渉しないか、ディスプレイの高さも確認します。このディスプレイは下から20センチくらいまで上がりそうですので、なんとか配置できそうです。
到着から取付も大変!
注文時は「入荷次第出荷」ということだったので、こちらも1か月弱はかかるかなと覚悟していたんですが、以外にも早く手配ができたようで、わずか10日程度で届いたかと思います。ジョーシンさん、素晴らしいことに、前日に電話とメールで連絡をいれてくれて、当日も配送業者ではなく、ジョーシンさんの配達担当が2人がかりで丁寧に運んでくださいました。対応に感激。
あまりに箱が大きかったんで、開封も大変でした。このディスプレイは湾曲しているため、取り出すときなどに変な力が加わると、液晶が破損する可能性がありますよね…。ですので、箱を開けるときにも向きがちゃんと箱に書いてありました。「こちらから開封してください。」「こちらからは開封しないでください。」とそれぞれ両方の口に注意書きがはいっており、組み立て方法の絵が付いていました。箱から発泡スチロールの容器をディスプレイを載せたまま取り出し、ディスプレイスタンドを取り付けてからディスプレイを慎重に起こします。重量はディスプレイだけで11kgあり、横長でしかもスタンドがかなり重いので、持ち運んで設置はちょっと怖いですね。特にこれを持って階段を上り下りするのは、一人では…たぶん無理です(笑。
グラフィックスカードや接続方法は?
私のPCに搭載しているグラフィックスカードは、「GeForce GTX 750 Ti KalmX」だったんです。DTM用だとそんなに描画性能いらないだろうと、当時補助電源なし、かつファンレスとなると、これ一択だったんで、愛用していてぜんぜんこれで事足りてたんですね。でも、さすがに5Kディスプレイとの接続となると、買い換えないといけないかなぁと、いろいろと検討を始めました。とはいえ、まぁ焦ることはないかと、いったんこのまま接続ができるかを検証することに。
出力インタフェースは今までDVI端子を使っていたんですが、この5Kディスプレイにはそんな古い規格の入力端子は当然ありませんでした(笑。よく見ると、Mini HDMIの出力端子があったので、Mini HDMI → HDMI変換アダプタを800円くらいで購入して、HDMI接続で繋いでみました。すると…5120x1440でも出力できるじゃないですか。ただ、リフレッシュレートは30Hz…。この状態で制作動画配信もできたので、まぁしばらくこのままでもいいかと思いましたが、やはりマウスの動きの追従が遅いといいますか、かくかくと表示されるチラつきのようなものを感じるので、別のグラボを検討することにしました。
最近のディスプレイの接続方法は?
いろいろと調べてみると、最近はディスプレイの接続方法がたくさんあるんですね。HDMIのほかに、DisplayPort、USB type-Cなど。ただ、5120x1440の解像度に対応する接続方法を知りたいのに、親切に書いてくれているところがあまりないんですよね…。まぁ5Kスーパーウルトラワイドサイズの解像度は対応表になくてもしょうがないんでしょうけど。
わかったことは、DisplayPort 1.4を使ったほうが、高解像度に対応できるということでしょうか。これであれば5Kでもいけそうだなと思いました。
どのグラフィックスカードを選ぶ?
今まで、無難なNVIDIAのGeForceのビデオカードを選んでいたのですが、よく調べてみると、AMDのRadeonの「Fluid Motion」(通称:古井戸?)を使うと、なんとアニメがぬるぬるになるというではありませんか!?なんという素晴らしい機能だ、と思ったんで、今回はRadeonの中から、補助電源不要な低消費版グラボを選ぶことに。仕様をしっかりと確認し、DisplayPort 1.4で最大7680×4320ピクセル@60Hzのスペックがある、「Radeon RX 560 AERO ITX 4G OC」という製品を購入。仮想通貨の採掘用に需要が伸びたのか値上がりしてましたが、18000円台で買えたので、まぁまぁというところでしょうか(今見たらもっと値上がりして2万円台ですね…)。これだとコンパクトだし、補助電源は不要で低消費ですし、しかも5K対応でアニメがぬるぬるとか、最高じゃん(笑。FreeSyncやHDR搭載ということで、5Kディスプレイのほうでも両方対応?しているので、何かいいことあるのかな。オーバークロックソフトも使えるみたいなので、多少いじれて楽しいかも。
当初心配していたのは、こんな低スペックでも大丈夫なのかなぁということでしたが、(DisplayPort)接続してみたら、DTMや動画、TV視聴用途程度でしたら全然問題ありませんでした。しかも、5120x1440の解像度、リフレッシュレートは70Hzで接続できました。DTM用途でしたらこれで十分ですね。
モニターアームはどうする?
私の使っている机は、カスタマイズ性があって色・形・デザインはおしゃれなのですが、奥行きが狭く、付属のディスプレイ台では場所をとってキーボードなどが置きにくい…。やはりここは11kgのディスプレイを支えられる、強靭なディスプレイアームを購入するしかない!ということで、以前から気に入っている、サンワサプライさんの「ガス圧式、水平3関節、クランプ式取付タイプのモニターアーム(耐荷重8~20kg)」を購入。以前もこちらと同じシリーズのモニターアームを使っていたのですが、設置が簡単で使いやすかったんですよね。シルバーとブラックで落ち着いたデザインも気に入っています。クランプが薄くて邪魔になりにくいというのもポイント。ちょうどセールになっていたのでラッキーでした。
アーム自体の取り付けは簡単でしたが、ディスプレイのはめ込みはコツがいりますね。最初はこわごわと作業していたんですが、コツが掴めれば、そんなに心配するほどの作業ではなかったですね。湾曲しているので、モニターは立てた状態で比較的安定して床に置くこともできました。倒れると液晶が割れる心配があるので、早々と付け替えましたけどね。しっかりとねじを締めて固定すれば、重い湾曲モニターも安定します。モニターを動かすときは、モニター側ではなく、モニターアームのディスプレイ側の根元をつかんで動かすほうが安全だと思います。
内容が長くなったので、肝心の使い勝手や、ノートパソコンと5Kスーパーウルトラワイドディスプレイへの接続方法については、次の記事に書きたいと思います。
【ひなこのーと】あ・え・い・う・え・お・あお!!を耳コピしてみた
のですが、最初はこんな変拍子かつ飛び道具SE使いまくりの曲は、ムズイんじゃ?って思ってたんですよ。でも作り始めてみたら、ほぼ全体が単調なパターンの繰り返しで、結局のところほんの5日程度で大体の骨格が出来上がっちゃったんですよね。かなり速いですね。そして半月かからずに音源は完成したように思います。残りの半月近くは、動画制作にかかったって感じですね。トータル1か月程度…うーむ。
今回の文章は長くなりそうなので、制作過程の詳細は後述。まずは作品をご覧くださいませ。
【ひなこのーと】あ・え・い・う・え・お・あお!!を耳コピしてみた-Off Vocal版
【テンポと変拍子の設定】
今回は、普段の曲作りと違って、テンポ確定後に変拍子をざっと自分なりにわかりやすく適当に切り分け。通常は4/4拍子のままいじらずに済むところを、CUBASEでの拍子の変更方法を調べないといけない羽目に(笑。なんとかリズムをとりやすいようにしました。まぁ、これも勉強になったかなと(^^;。きっと音楽に詳しい方は、拍子の取り方が違うんじゃー!とお叱りかもしれませんが…(^^;。
【SE音の作りこみ】
1音ずつ音色のパラメータを結構いじって、パンニングなども含め、かなり凝ってます。MOTIF-RACK XSの持つもともとの本領を発揮できたかもしれません…。毎回作品を制作するたびに、MOTIF-RACK XSの音色使いの勉強になるのですが、今回は結構収穫があったかも。普段使わないパラメータも試行錯誤で触ってみていい音を作り出せましたし、かなり勉強になりました。今後同じ音色作るときにライブラリとして活用したい(笑。
というわけで、曲自体は半月かからずに出来ちゃいました。
【動画の歌詞入れ作業】
動画は、最初いつもどおり画像加工ソフトでの歌詞画像準備、そして「Javie」というフリーソフトで映像編集していたんですが、ほぼ完成、というところで、動画制作ソフトを変える決断をしました。以下4つの理由からです。
だって、
1. 毎回の動画制作が苦痛。画面がしょぼくてテンション上がらないんですよ(笑。
しかも…
2. Javieは音を出した状態で1フレームづつ動かして調整するときに音が残って繰り返しその音が出るバグがあるんです。
作業の邪魔になるのでどうにか修正していただきたいのですが、もう更新はなさそうなので諦めるしかなく…。さらに…
3. 今回の作品は、キャラ毎のセリフが多く、普段の歌詞の2倍以上のボリューム。
今までは、歌詞をお気に入りの可愛い系フォントで起こし、別の画像加工ソフトで透過画像化して動画の上のレイヤーに張り込んでいたんですが、この作業もテンション上がらない理由の一つ。修正の度に別の画像加工ソフトで画像を上書き修正とか、ちょっと面倒ですよね。動画ソフト内で、もしくは連携するソフトで作りこんでいきたい。
4. ついでに画質もよくしたい。以前からちゃんとした映像編集ソフトが欲しいと思っていたし。
ってことで5月末セールで、プロ用映像編集+オーサリングソフト「VEGAS Pro」のVEGAS講師推奨パックが新たに出たということで、こちらをほぼ9割引きの19,800円で購入。映像編集で必須ともいえる、おすすめの3Dタイトル文字作成「Tytler Pro 6」、ノイズと音声処理ソフト「SOUNDFORGE Pro 12(iZotope Ozone 8 Elementsつき)」「SpectraLayers Pro 5」、DVD・ブルーレイファイル再生「WinDVD Pro 12」が付いています。「Tytler Pro 6」だけで定価32,104円ですから、これは断然お得ですよね。
音声編集系ソフトは、現在以下のソフトを持っていて比較的充実しているので、おそらく上のソフトを使う機会はないだろうなぁ…。
・「CUBASE Pro 10」*1
・「UAD-2 SATELLITE USB OCTO ULTIMATE 5」+追加プラグイン*2
・「IZOTOPE RX7 ADVANCED」*3
・「IZOTOPE O8N2 Bundle(Ozone 8 Advanced + Neutron 2 Advanced)」*4
【VEGAS Pro 16 + Tytler Proの活用】
まずはプロ向けの映像編集ソフトということなので、まずはパッケージに含まれている講習動画をすべて視聴して操作方法を学習。さすがは「60分でわかるVEGAS」というタイトルだけあって、映像編集を料理の調理方法に例えて説明してくれるので、これなら誰でもわかりやすくてよいです。たとえば、まな板に素材を並べて材料を時間軸でカットするとか、魔法の調味料のトランジションエフェクトを振りかけて味付けするとか。ちなみに私は2倍速で見ました(笑。
続いて、再度動画を構築する作業へ。「ピクチャーインピクチャー」で透過の設定。歌詞入れは、VEGAS Pro搭載の機能では満足する可愛い系フォント文字のデザインができなかったため、早速「Tytler Pro 6」の登場。なかなか慣れませんでしたが、デザインや動きを、それぞれ近いテンプレートから修正を入れる形でパラメータを調整。以前使用していたのと同じ感じに編集。この調整は結構時間かかりましたね…。
アニメーションの動きは、Tytler Pro内のエフェクト+VEGAS Proのプラグインを組み合わせて、各キャラ毎の楽し気なイメージや躍動感をさりげなく表現(笑。最初は自分のイメージをどうやって作ればよいかわからなかったんですが、いろいろなプラグインを組み合わせればなんとか形にできるってことがわかりました(笑。
【高画質+高音質動画生成】
デスクトップ録画の画面サイズは「1280x720」。でもせっかくなので出力は「1920x1080」にしたい。しかも60fpsで(笑。音声も今までどおりCUBASEプロジェクトで利用している「48kHz 24bit」の高品質音声で出力したい。いろいろと設定を見直しました。VEGAS Proで出力される歌詞部分がぼやけたり、コーミングノイズ(くし状の縞シマノイズ)がでたり、アニメーションの途中で一瞬チラついたりしていたのを解消するため、四苦八苦。出力時にチラつく該当字幕は、一度削除し、正常な字幕オブジェクトを複製して作り直したら正常に。エフェクトを消して再登録したり、Titler Proの設定を変えた程度じゃ治りませんでした。これってバグなんじゃないか?!あと、バグといえば、強制終了する頻度が高いのには、驚きました。CUBASEも時折不安定になりますが、私は30秒毎にプロジェクトを自動保存する設定にしています。VEGAS Proでは、強制終了後の最初の起動で、復元ダイアログが出てくるのはありがたいです。…が、強制終了の頻度が高すぎやしませんか?(笑
以下、VEGAS Proの設定など。
ファイル(F)→プロパティ(P)...
「ビデオ」タグ
・幅(W):1,920
・高さ(H):1,080
・フィールド順序(F):なし(プログレッシブ スキャン)
・ピクセル形式(I):8ビット
・フル解像度のレンダリング画質(Q):最高
・インタレースの除去方法(D):なし
「オーディオ」タグ
・マスタ バス モード(M):ステレオ
・サンプル レート(Hz)(S):48,000
・ビット深度(B):24
・リサンプリングとストレッチの品質(A):最高
オプション(O)→ユーザー設定(P)..
「ビデオ」タグ
・GPUによるビデオ処理の高速化(G):オフ
「オーディオ」タグ
・ノーマライズするピークレベル(dB)(Z):-0.1 → 0
(としたはずなのだが…設定が反映されていなかったらしい。今後は気を付けよう。)
レンダリングは、48kHz 24bit音声で出力するには「Video for Windows」フォーマットしかなさそうと悟り、仕方なく非圧縮映像で出力。「HD 1080-60i YUV」テンプレートをカスタマイズしました。
「ビデオ」タブ
・フレームサイズ(S):HD 1080(1,920x1,080)
・フレームレート(R):59.940(ダブル NTSC)
・フィールド順序(F):なし(プログレッシブ スキャン)
・ビデオ形式(V):非圧縮
「オーディオ」タブ
・オーディオ形式(A):PCM非圧縮
・サンプル レート(Hz)(S):48,000
・ビット深度(B):24
・チャンネル(C):ステレオ
「プロジェクト」タブ
・ビデオ レンダリング画質(V):最高
・色空間(C):デフォルト
いろいろと試行錯誤した結果、上記内容で落ち着いた感じ。
音声ファイルは、すでにCUBASEとOzoneで完成したものなので、これに極力手を加えずに映像と結合したい。できればVEGAS Pro内では手を加えたくないので、ノーマライズも変更なし、としておきたいですね。今回はもしかしたら失敗してたかもですが。
【レンダリング・エンコード・アップロード】
レンダリング時間は、3分40秒の動画なのに1時間半くらいかかってたかなぁ。80GB近くの動画になってましたよ…。YouTubeには出来る限り高品質映像で上げたいので、80GB位のファイルを2~3時間くらいかけてアップロード(笑。ニコニコ動画はさすがにファイル上限があるため、AviUtlのプラグイン出力「拡張 x264 出力(GUI) Ex」を使って、プロファイル「ニコ動(く)2018」→「ニコ動 音質重視」で変換したmp4ファイルをアップロード。128MB程度とコンパクトです。
ってことで、今回は動画の高画質化により、大画面でもぼやけることなく見られるようになりました…。ってどんな需要があんねん(笑。
【パパのいうことを聞きなさい!】Happy Girlを打ち込んでみた
のはいいんですが、最後まで、コーラスは入れるか否か、また曲中でどのような音量バランスにするか悩みました(笑。音声コーラス系の音色をいれると一気にチープさが出てしまうので、いっそのこと除いたほうが…と進めていたのですが、そのパートがないと一部違和感を覚えるところもあり、うっすらとバックに入れてみたり、前面にそれとなく出してみたりと、場所によって色々変えてみました…。「Do you Do you trust me? Someday...please, say "Yes"」の部分だけは、原曲に近づけられるよう、Vocaloid2鏡音リンちゃんを投入(笑。頑張ってエフェクト処理もしてみました。本当はほかのコーラス部分も鏡音リンちゃんで音色づくりしてみたり試行錯誤した時期もあったんですが、私の技量では再現ができずチープさが出てしまうので、今回は断念しました…。コーラス音色はかなり苦労したところですね。また、右側でピッポッパーと時折鳴っている音、実はオルガン系音色「YD-45C」を使っているんです。エフェクト処理により劇的に音が変わりました…。かなりびっくりですね。全体的にシンセ音色を多用したキラキラしたかわいい曲に仕上がったかなぁと思います。ベースは歪んだ音で、ファミコン風のゲーム音っぽい「Moon Bass」という音色を使っています。またドラムのキックとスネアは、リズムマシンTR-909風?なノリでリズムがあっていい感じですよね。キックは、通常使っている「Dry Standard Kit」音色を使用。スネアは、「Nu Hip Hop Kit 1」という音色をセレクトしてます。大好きなオーケストラヒット音色をさりげなく使用できたのも嬉しかったですね。なんだかいまいちな感じもしますが、とりあえず今日完成させないと意味ないと思って仕上げてみました。
…ちなみに、先ほどCubaseのプロジェクトファイルを見てみたら、テレビ放送中の2012年3月からこの曲の打ち込みを始めてました…。7年越しって長いっすね…(^^;。まぁ、お蔵入りしなくてよかったかと。
【あんハピ♪】PUNCH☆MIND☆HAPPINESSを耳コピしてみた
ってことで、今回はかなり時間をかけて、より丁寧に作りこんでみました。耳コピしてみて、田中秀和さんの曲の混沌の中にある調和とバランス…よく考え抜かれている楽曲の作りだなぁと、改めて感じました。最初に聞いたときは「なんじゃこりゃー!!不協和音ばかりじゃ…?」と採譜を躊躇するほどでしたが(笑。今回の苦労した点などは後述で触れますね。
【あんハピ♪】PUNCH☆MIND☆HAPPINESSを耳コピしてみた
■イントロ(2~12小節目)
裏で左右にうねうね聞こえてくるワウギターの音色がうまく表現できなくて苦労しました。パリッとした感じに他の楽器となじませたかったのですが、MOTIF-RACK XS内蔵EQやインサーションエフェクトの「VCM AUTO WAH」をいじる程度じゃだめだったんで、さらに「UAD API 550A」のEQで音作りをし、さらに「スグに使えるEQレシピ」という本の「ワウの効果を高める」の項目にあったEQパラメータ設定を適用したところ、いい感じに仕上がりました。
白玉系のピアノとストリングスの採譜はちょっと苦労しました。不安定さの表現がこんなにも難しいとは…1音ずつ聞き取って丁寧に打ち込みました。
■Aメロ前&2コーラス目Aメロ前のフィル(13、57~58小節目)
今回、曲中のフィルで使ったギュイーンとピッチが下がる音は、実は「Charan Lead」というギターをベースとした音色なんですよ。結構トリッキーな音になるんですね、新たな発見でした。
■Aメロ(14~29小節目)
コミカルな表現となっている、木管楽器とストリングスのピチカート(ピッツィカート)の組み合わせは、前回制作した同じく田中秀和さんの曲「グッドラックライラック」の音色がそのまま使えたんで、助かりました(笑。キラキラの金属音「Twinkle」と、「Xylophone」「Marimba」「Pizza No.1」、そしてストリングス「Medium Hall」の改造音色を合わせています。
フルートの掛け合いの部分、実はフルートだけ音源のピッチを若干下げています。 そうしないと上ずった音になってしまい、楽曲中でなじまず浮いた感じになってしまうからなんですね…。初めてですね、1楽器だけピッチを下げないと曲に合わないっていうのは…。
■Bメロ(30~39小節目)
ジャズ風でおしゃれ感がでるよう、しっとりとした音色選びが重要ですよね…。音色づくりと各楽器の音量バランスに苦労しました。E.Pianoは「GS Tines AF1 & 2」、左側のギターは「Sao Paulo」、右側のピコピコ音は「Mr.Finger」という音色を使用。音量調整に時間をかけて、やっとしっくりきました。
■サビ前のフィル(39小節目)
一瞬で音が下がる、シンセのピコピコ音の部分は、1音ずつ採譜するのが大変でした…。
■サビ(40~56小節目)
ブラスセクションの音程をしっかりとる必要性を改めて感じた曲でした。最初は適当にトランペット×2、サックス、トロンボーン、ブラスセクションの4パート+混成パート程度の構成で、いつもの要領でざっと作っていたんですが、いまいちしっくりこない…。ちゃんと1音ずつ採譜しなおしてしっかりと調整をして音量バランスをとったところ、原曲との既視感が生まれてきて安心しました。結構手間のかかったところです。
■間奏(73~80小節目)
ハンドクラップの音がなかなかパリッとしなくて、困りました(笑。まぁMOTIF-RACK XSの音源で頑張ってハンドクラップの表現をするのは、このくらいが限界なのかもしれないですね…。左側のワウギターの音色調整も難しかったですね。
■後半のピアノパート~大サビ前(97~111小節目)
右のシンセ音、左のギターが徐々に主張してくる部分のバランスや、ブラス楽器の定位(左右+奥行き)、ボリュームのバランスをとって、各楽器の生々しさを表現するのが大変でした。また、一瞬のミュートは、単にボリュームを切るだけじゃぶつ切りで不自然になってしまい、うまく表現できなかったんで、いろいろな工夫と試行錯誤が必要でした。
■終曲部(123~134小節目)
リードギターの採譜は結構しんどかったです(笑。細かく1音ずつ音を採譜して、ピッチベンドで細かく音作りしました。そしてワウギターがうにゃうにゃ鳴り、スクラッチ音で終わる部分は、最後までうまく表現できなかったですね。最後の1小節は結構時間かけちゃった…。
■全体
最初はマスタートラックの出力が飽和状態で音割れしていた感じだったのですが、各トラックの出力を10dBも下げてみたら、しっかりとダイナミクスが出るようになりました。思い切って大胆に音量を下げるということ、試行錯誤することは大事だなぁと思いました。最近はUADのプラグインを大量にインサートするようになってきたんで、全体的に音量が上がってしまうみたいですね。いい勉強になりました。今後は各トラックの音量は下げ気味でボリューム調整していきたいと思います。
■その他各楽器について
ベース
今回は、常用しているベース音色ではなく、スラップ系音色「Velo Bass」をメインに、同じくスラップ系でピンポイント的に「Chili Bass」を使い分け、さらにBメロではアコースティックベース「GrooveAcoustic AF1 & 2」をつかってかっこよく仕上げてみました。
ところどころアクセントに入っている「TubularBell」音色。いいですよねー。
ドラム
ハイハットや、パーカッションの空気感、キックとスネアのパンチ力、また今回は結構強く押し出したタムのバランスが、重要なポイントだったように思いました。
ピアノ
今回の曲はベースとピアノとドラムだけの演奏でも、十分おしゃれでノリの良いリズム感が出るので、ミックスするとピアノのリズム感が失われて、ピアノ好きの私としては、完成した曲だとせっかくのピアノの音が埋もれてしまい、それはそれでもったいないなぁと思ったり(笑。でもこれは曲を作ったり、その過程を見ていた人じゃないとわからないかも…ですが(^^;
↓こんな感じです。
PUNCH☆MIND☆HAPPINESS制作中...アニソン耳コピDTM配信
■制作期間について
前作の公開が2/25で、そのあとすぐにこの作品の制作に取り掛かりましたので、完成まで2か月ほどかかっています…。ただ、4月に入る前にはほぼ採譜、MIDI打ち込みが終わっていましたので、曲全体の作りこみ1か月 + ブラッシュアップ&動画制作&最終チェックに1か月といった感じで、完成度を上げるには製作期間の半分くらいは調整作業に充てないといけないんだなあ、と改めて思いました。