【ひなこのーと】あ・え・い・う・え・お・あお!!を耳コピしてみた

のですが、最初はこんな変拍子かつ飛び道具SE使いまくりの曲は、ムズイんじゃ?って思ってたんですよ。でも作り始めてみたら、ほぼ全体が単調なパターンの繰り返しで、結局のところほんの5日程度で大体の骨格が出来上がっちゃったんですよね。かなり速いですね。そして半月かからずに音源は完成したように思います。残りの半月近くは、動画制作にかかったって感じですね。トータル1か月程度…うーむ。

 

今回の文章は長くなりそうなので、制作過程の詳細は後述。まずは作品をご覧くださいませ。

 


【ひなこのーと】あ・え・い・う・え・お・あお!!を耳コピしてみた-Off Vocal版


【テンポと変拍子の設定】
今回は、普段の曲作りと違って、テンポ確定後に変拍子をざっと自分なりにわかりやすく適当に切り分け。通常は4/4拍子のままいじらずに済むところを、CUBASEでの拍子の変更方法を調べないといけない羽目に(笑。なんとかリズムをとりやすいようにしました。まぁ、これも勉強になったかなと(^^;。きっと音楽に詳しい方は、拍子の取り方が違うんじゃー!とお叱りかもしれませんが…(^^;。

 

【SE音の作りこみ】
1音ずつ音色のパラメータを結構いじって、パンニングなども含め、かなり凝ってます。MOTIF-RACK XSの持つもともとの本領を発揮できたかもしれません…。毎回作品を制作するたびに、MOTIF-RACK XSの音色使いの勉強になるのですが、今回は結構収穫があったかも。普段使わないパラメータも試行錯誤で触ってみていい音を作り出せましたし、かなり勉強になりました。今後同じ音色作るときにライブラリとして活用したい(笑。

 

というわけで、曲自体は半月かからずに出来ちゃいました。


【動画の歌詞入れ作業】
動画は、最初いつもどおり画像加工ソフトでの歌詞画像準備、そして「Javie」というフリーソフトで映像編集していたんですが、ほぼ完成、というところで、動画制作ソフトを変える決断をしました。以下4つの理由からです。
だって、

 

1. 毎回の動画制作が苦痛。画面がしょぼくてテンション上がらないんですよ(笑。

 

しかも…

 

2. Javieは音を出した状態で1フレームづつ動かして調整するときに音が残って繰り返しその音が出るバグがあるんです。

 

作業の邪魔になるのでどうにか修正していただきたいのですが、もう更新はなさそうなので諦めるしかなく…。さらに…

 

3. 今回の作品は、キャラ毎のセリフが多く、普段の歌詞の2倍以上のボリューム。

 

今までは、歌詞をお気に入りの可愛い系フォントで起こし、別の画像加工ソフトで透過画像化して動画の上のレイヤーに張り込んでいたんですが、この作業もテンション上がらない理由の一つ。修正の度に別の画像加工ソフトで画像を上書き修正とか、ちょっと面倒ですよね。動画ソフト内で、もしくは連携するソフトで作りこんでいきたい。

 

4. ついでに画質もよくしたい。以前からちゃんとした映像編集ソフトが欲しいと思っていたし。

 

ってことで5月末セールで、プロ用映像編集+オーサリングソフト「VEGAS Pro」のVEGAS講師推奨パックが新たに出たということで、こちらをほぼ9割引きの19,800円で購入。映像編集で必須ともいえる、おすすめの3Dタイトル文字作成「Tytler Pro 6」、ノイズと音声処理ソフト「SOUNDFORGE Pro 12(iZotope Ozone 8 Elementsつき)」「SpectraLayers Pro 5」、DVD・ブルーレイファイル再生「WinDVD Pro 12」が付いています。「Tytler Pro 6」だけで定価32,104円ですから、これは断然お得ですよね。

 

音声編集系ソフトは、現在以下のソフトを持っていて比較的充実しているので、おそらく上のソフトを使う機会はないだろうなぁ…。

・「CUBASE Pro 10」*1
・「UAD-2 SATELLITE USB OCTO ULTIMATE 5」+追加プラグイン*2
・「IZOTOPE RX7 ADVANCED」*3
・「IZOTOPE O8N2 Bundle(Ozone 8 Advanced + Neutron 2 Advanced)」*4

 

【VEGAS Pro 16 + Tytler Proの活用】
まずはプロ向けの映像編集ソフトということなので、まずはパッケージに含まれている講習動画をすべて視聴して操作方法を学習。さすがは「60分でわかるVEGAS」というタイトルだけあって、映像編集を料理の調理方法に例えて説明してくれるので、これなら誰でもわかりやすくてよいです。たとえば、まな板に素材を並べて材料を時間軸でカットするとか、魔法の調味料のトランジションエフェクトを振りかけて味付けするとか。ちなみに私は2倍速で見ました(笑。

 

続いて、再度動画を構築する作業へ。「ピクチャーインピクチャー」で透過の設定。歌詞入れは、VEGAS Pro搭載の機能では満足する可愛い系フォント文字のデザインができなかったため、早速「Tytler Pro 6」の登場。なかなか慣れませんでしたが、デザインや動きを、それぞれ近いテンプレートから修正を入れる形でパラメータを調整。以前使用していたのと同じ感じに編集。この調整は結構時間かかりましたね…。

 

アニメーションの動きは、Tytler Pro内のエフェクト+VEGAS Proのプラグインを組み合わせて、各キャラ毎の楽し気なイメージや躍動感をさりげなく表現(笑。最初は自分のイメージをどうやって作ればよいかわからなかったんですが、いろいろなプラグインを組み合わせればなんとか形にできるってことがわかりました(笑。

 

【高画質+高音質動画生成】
デスクトップ録画の画面サイズは「1280x720」。でもせっかくなので出力は「1920x1080」にしたい。しかも60fpsで(笑。音声も今までどおりCUBASEプロジェクトで利用している「48kHz 24bit」の高品質音声で出力したい。いろいろと設定を見直しました。VEGAS Proで出力される歌詞部分がぼやけたり、コーミングノイズ(くし状の縞シマノイズ)がでたり、アニメーションの途中で一瞬チラついたりしていたのを解消するため、四苦八苦。出力時にチラつく該当字幕は、一度削除し、正常な字幕オブジェクトを複製して作り直したら正常に。エフェクトを消して再登録したり、Titler Proの設定を変えた程度じゃ治りませんでした。これってバグなんじゃないか?!あと、バグといえば、強制終了する頻度が高いのには、驚きました。CUBASEも時折不安定になりますが、私は30秒毎にプロジェクトを自動保存する設定にしています。VEGAS Proでは、強制終了後の最初の起動で、復元ダイアログが出てくるのはありがたいです。…が、強制終了の頻度が高すぎやしませんか?(笑

 

以下、VEGAS Proの設定など。

 

ファイル(F)→プロパティ(P)...

「ビデオ」タグ

・幅(W):1,920
・高さ(H):1,080
・フィールド順序(F):なし(プログレッシブ スキャン)
ピクセル形式(I):8ビット
・フル解像度のレンダリング画質(Q):最高
・インタレースの除去方法(D):なし

 

「オーディオ」タグ

・マスタ バス モード(M):ステレオ
・サンプル レート(Hz)(S):48,000
・ビット深度(B):24
・リサンプリングとストレッチの品質(A):最高


オプション(O)→ユーザー設定(P)..

  「ビデオ」タグ

GPUによるビデオ処理の高速化(G):オフ

 

「オーディオ」タグ

ノーマライズするピークレベル(dB)(Z):-0.1 → 0

 

(としたはずなのだが…設定が反映されていなかったらしい。今後は気を付けよう。)

 

レンダリングは、48kHz 24bit音声で出力するには「Video for Windowsフォーマットしかなさそうと悟り、仕方なく非圧縮映像で出力。「HD 1080-60i YUV」テンプレートをカスタマイズしました。

 

レンダリング

「ビデオ」タブ

・フレームサイズ(S):HD 1080(1,920x1,080)
・フレームレート(R):59.940(ダブル NTSC
・フィールド順序(F):なし(プログレッシブ スキャン)
・ビデオ形式(V):非圧縮 

 

「オーディオ」タブ

・オーディオ形式(A):PCM非圧縮
・サンプル レート(Hz)(S):48,000
・ビット深度(B):24
・チャンネル(C):ステレオ

  

「プロジェクト」タブ

・ビデオ レンダリング画質(V):最高
・色空間(C):デフォルト

 

いろいろと試行錯誤した結果、上記内容で落ち着いた感じ。
音声ファイルは、すでにCUBASEOzoneで完成したものなので、これに極力手を加えずに映像と結合したい。できればVEGAS Pro内では手を加えたくないので、ノーマライズも変更なし、としておきたいですね。今回はもしかしたら失敗してたかもですが。

 

レンダリングエンコード・アップロード】
レンダリング時間は、3分40秒の動画なのに1時間半くらいかかってたかなぁ。80GB近くの動画になってましたよ…。YouTubeには出来る限り高品質映像で上げたいので、80GB位のファイルを2~3時間くらいかけてアップロード(笑。ニコニコ動画はさすがにファイル上限があるため、AviUtlのプラグイン出力「拡張 x264 出力(GUI) Ex」を使って、プロファイル「ニコ動(く)2018」→「ニコ動 音質重視」で変換したmp4ファイルをアップロード。128MB程度とコンパクトです。

 

ってことで、今回は動画の高画質化により、大画面でもぼやけることなく見られるようになりました…。ってどんな需要があんねん(笑。

*1:DAW

*2:アナログエミュレーション

*3:プロ向けオーディオリペアツール

*4:ミキシング&マスタリングツール