iPad2 Wi-Fi + 3G 16GB Whiteモデルを買ってしまったその理由

 をちょっと書いてみようかなと。実は買っちゃったんですよ、先週末に。5月の連休中、自炊のためにScanSnap S1500を購入したことを書きましたが、もちろんそれは、いずれPDF化した本を電子書籍ビューアで見ることを夢見ていたからです。で、その後CARL製の断裁機 DC-210Nを購入して音楽系雑誌のPDF化を進めつつ、閲覧用のタブレット端末を探していたんです。別になくてもこまらない。でも、あると生活が一変する。そんなタブレット端末であるiPadを選んだ理由を、自分なりに整理してみようかな、と思い立ちました(笑。わたしの調べた情報が間違っていたらごめんなさい。


iPadか、Android端末か

 iPadには、他を圧倒する豊富で楽しいアプリ、手放せなくなる快適な操作性、薄くてシンプルかつ美しいデザインと、Android端末とは比べものにならないほどの魅力があります。実は画面サイズで選択肢の多いAndroid端末と迷っていて、できれば7インチサイズの、片手で軽く持ち運べる程度のものがあれば、電車内でも気軽に使えてよいと考えていたのですが、逆にこの大きな液晶画面が、閲覧しやすさにつながるであろう、ということも認識していました。というわけで、まずはiPadか、Android端末か、という判断については、気持ちの整理がつきました。iPad2を買ってしまうか、もしかしたら今年末に出るかもしれないと噂のiPad3が出るまで我慢するか、という選択肢もありましたが、CM見るたびに欲しくなるんで、やはり思い立った今が買いどきってことで(笑。


■色に白黒つけねば

 これもまた迷いました。『動画再生をメインとする場合は、縁が目立たず、映像に集中できる黒を、電子書籍やWeb閲覧等がメインの場合は、背景が自然な白がよい』という情報に自分自身も納得しましたし、それを裏付けるかのような、動画を白iPadで再生している写真をみたときに、やはり黒が無難かなぁ、と思っていました。でも、『黒縁はFaceTimeとかやっていると遺影に見えてしまう』という情報を目にしてから、黒iPadの見え方が180度変わってしまいました。黒枠が妙に気になりだしたんです。そう見ると、白のほうがナチュラルじゃん?しかも明るいかんじだし。という具合にです。最後の決め手は、先週末に仕事帰りに寄ったアップルストア銀座店での下見でした。白と黒、両タイプともに、じっくりと様々なアプリを立ち上げて触ってみたんです。とはいえ、iPadの操作法はよくわかってなかったので、書籍ビューワと、仕事で頻繁に使いそうな手帳機能を見比べてみました。自分なりの結論。『黒はシックでビジネス用途でも無難、でもつまらない。白は軽い印象でおもちゃのよう、でもナチュラルで美しい(笑。』 というわけで、白にしました。ちなみに白と黒、どちらが売れているのかというのは、どうやらほぼ互角で、若干白が上回っている、というところのようですね。iPad2になって色の選択ができるようになったことで、感触では白が品薄って感じがしますが。


■容量はどのタイプにするか

 これも最初は迷いました。容量が倍になるたびに、8000円増しになるというこの価格設定。なかなか微妙です。8000円あれば、64GBの32倍もの容量の2TB(2000GB)という大容量HDDが軽く買えてしまうんですから。『動画をいっぱい入れる人であれば、大容量じゃないと足りない。でも、電子書籍ビューアや音楽再生、Web端末程度であれば、最小でも十分。』というのが、一般的な見解のようでした。ちなみにアニオタの私ですが、アニメ動画をガンガン閲覧するなんて、公共の場で大画面開いて観る勇気はありません(笑。私はiPadで動画を観るというよりは、ライトな使い方で十分、と思いましたし、決め手は、『いざとなったら大容量のNASを用意して接続すれば容量の問題は解決じゃね?』という点でした。そうです。別にiPadなんて、常に大容量のデータを持ち運ぶ必要はないですし、必要になったらその都度ネット経由で外部から大容量データが参照出来れば問題ないんです。しかもすぐにモデルチェンジで古くなるわけですし…。ってことで、最小の16GBで決定です(笑。


Wi-Fiか、それともWi-Fi+3Gか

 Wi-FiWi-Fi+3G(以下、3Gと表記)のハード的な違い。これは通信機能はもちろんのこと、GPS機能や、スリープ時の待受機能などがあげられます。その違いで約12,000円の差。結構大きい。調べてみると、GPSWi-Fiモデルでも実は時間がかかるだけでそこそこの精度は出るらしい。また、スリープ時の待受も、Wi-Fiモデルでも問題ない、という情報もある。ということは、ハード的な違いで3Gタイプを選ぶ意味はないように思えたんです。

 ってことで、これは最初、Wi-Fiしかないだろ、って思っていました。3Gは都会であればどこでもつながる反面、速度も遅いし毎月かかる通信費がバカにならない、と思ってましたから。しかも、Wi-Fiタイプにしておいて、あとでモバイルWi-Fiルータを用意するとか、テザリング*1付きのスマートフォンに機種変更するとか、いくらでも必要なときに拡張できる。でも3Gの場合は2年縛りの定額タイプか、プリペイドタイプしかない。でも、3Gのメリットを主張する方の情報を改めて調べてみることで、自分の見方が変わりました。

 まずは快適性について。モバイルWi-Fiルータは稼働時間が短いので、電源をこまめにON/OFFしなければならない、ということ。また、その操作の手間と接続まで待つ時間が1分程度あるということ。それを毎回しなければならないという苦痛。これに耐えられるか、ということ。その操作をしている間に、3Gタイプであれば、さっと取り出してWebを閲覧して情報を得ていたり、メールを受信して読みこむ作業に入っている、というこの快適さの違い。しかも3Gタイプでも10時間近く使える。なるほど、そういう部分が一体化しているメリットなのか、と感じました。また、重量も重要。3GタイプはWi-Fiタイプと比べて、わずか25gしか重くなく、それでもスマート。でも、Wi-Fiルータなどはもっと重い。しかも大きさなどから、かばんに入れておかなければならない。そう考えると、3Gも悪くない。

 つづいて速度について。3Gは遅いもの、と思ってました。でも、iPad2 3Gタイプを使っている方の情報を見ていると、iPad1よりも快適という。これはどういう事だろうと最初は思いました。もちろんCPUの処理速度が2倍になり、グラフィック描画速度が9倍になった、というハード的な性能アップもあるでしょうし、またiOSのバージョンアップでSafariの描画エンジンが高速化している、というのもあると思います。でも、調べていて『3Gハイスピード』というものがあることを初めて知りました。どうやらSoftBank携帯網も高速化が進んでいたようですね。わたしが通勤に使う電車の経路周辺や徒歩圏内を3Gハイスピードエリアマップで調べてみたところ、すべて3Gハイスピード対応でした。これは意外にも期待できるのかもしれない、と思ったんです(笑。

 最後は問題の価格。現在、iPad2 for everybodyキャンペーン中で、機器購入代金分を通信費から毎月差し引いてくれる割引をしている。実質の通信費を毎月約2400円前後で済ますことができるという。これをモバイルWi-Fiルータと比較している情報を見て、さすがに他社ではこの価格で毎月データ通信使い放題はなかなかできないわ(笑。と思ったんです。速度は落ちますけどね。とにかくいつでもどこでも繋がっている、ということに価値があると思ったんで、速度は目をつぶって、電車内でバリバリ使おうかな、と思ったんです(笑。


■さいごは何かを変えようという思い

 せっかく今までにない道具を手に入れるのだから、思う存分楽しめる環境にしてみて、自分の身の回りの生活を大きく変えてやれ! という思いが強かったのが、購入への最後の一押しだったような気がします。『いつでもどこでもネットにつながらないiPadなんて、iPadじゃない。』 私もそう思いました。ipad2。それは今までの生活を変える未知の道具。どんどん使い倒してみようと思っています。

*1:Wi-Fiルータ機能?