Windows7でx64コンパイル環境の構築

 だけはまとめておこうと思います。ffmpegコンパイルは失敗しましたけど、他のツールではいけるものもあるので。

  • 続いてダウンロードしたファイルを解凍します。私の場合はH:\64bit\mingwに解凍しました。
  • 解凍後はbinフォルダにある「x86_64-w64-mingw32-xxxxxx.exe」というファイル名の長い接頭辞を取る。このリネーム作業は面倒なので、以下のような内容のバッチファイルを作ると楽かも。

@echo on
rename x86_64-w64-mingw32-addr2line.exe addr2line.exe
rename x86_64-w64-mingw32-ar.exe ar.exe
...
...
pause

テキストエディタで上記のような内容を作成し、「ファイル名変更.bat」といったファイル名で保存。binフォルダにこのファイルを配置してダブルクリック。あっという間にリネームできます。

  • 続いてMSYSをインストール。MSYSはhttp://sourceforge.net/projects/mingw/files/からダウンロード可能。最新版は最新のファイルを自動的に更新してくれるのはありがたいのだが、MinGWとMSYSが同時にインストールされてしまうので、私はMSYS-1.0.11.exeをダウンロードしました。

This is a post install process that will try to normalize between
your MinGW install if any as well as your previous MSYS installs
if any. I don't have any traps as aborts will not hurt anything.
Do you wish to continue with the post install? [yn ] y

Do you have MinGW installed? [yn ] y

と聞いてくるので、両方ともにyと入力。すると、

Please answer the following in the form of c:/foo/bar.
Where is your MinGW installation? H:/64bit/mingw

と聞いてくるので、MinGWのパスを入力。ここで注意なのは\(バックスラッシュ)ではなく、/(スラッシュ)でパス指定するのが肝心のようです。

  • これで環境は整いましたので、たとえばlameコンパイルしてみる(笑。lameの配布先から、現時点での最新版のlame-3.98.4.tar.gzをダウンロードし、そのファイルをホームディレクトリ(私の場合ですとH:\64bit\msys\1.0\home\oni-chanといった具合)に配置。msys.batを起動して、MSYS上で以下のコマンドを打てば完成です(笑。基本的なUNIXコマンドを知っている方は簡単ですよね(笑。

$ tar xvf lame-3.98.4.tar.gz
$ cd lame-3.98.4
$ ./configure
$ make
$ make install

H:\64bit\msys\1.0\home\oni-chan>lame.exe before.wav after.mp3

タスクマネージャーでlameプロセス名に"*32"がついていなければ64bitで実行されていることを確認できる。うーん、素敵(笑。

【参考】
お世話になったWebサイトです。